働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

金融政策決定ウィーク

 今週は市場のイベントが相次ぎました。

 まずは日銀の金融政策決定会合で、長期金利の抑制が緩和されることになりました。黒田総裁が発言し、概ね0.2%程度までは長期金利の上昇を認めることを示唆したことにより、長期金利が大きく上昇しました。

 本来は円高要因になる金利高ですが、市場がサプライズを覚悟していたせいか、むしろ冷静に受け止められ、為替は大きく動きませんでした。

 長期金利が上昇しているので、どう考えても金融の引締めだと思いますが、日銀がうまく話を進め、波風を立てずに方向転換に成功したように思います。これまでの政策は現実的に持続可能性がなかったので、これで政策の継続性は若干確保できたように感じます。ただ、この先も市場を混乱させずに、政策を戻していくのは難しいでしょうね。本格的な出口を迎えるときの破滅的な影響は引き続き残っています。

 週の半ばにはFOMCもありました。予定通り、今年は残り2回の利上げとなりそうです。来年は3回の利上げが予想されており、全て実現すると短期金利が3%-3.25%に誘導されます。

 米国経済はかなり長く好況を続けていて、力強いとは思いますが、短期金利が3%になると、さすがに重荷になりそうです。果たしてそこまで利上げできるのか疑問に思います。

 いずれ米国経済も不況を迎え、利下げに向かう局面が出てくる可能性を考えると、年内にさらに利上げが進んだところで債券を買い増していく方針です。

 今夜はさらに米国雇用統計の発表があります。自分は為替のトレーディングはやりませんが、盛り上がっているのを見るのは楽しいので、為替市場を見ながら過ごしたいと思います。