働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

投資は危険か。

 投資をしたことのない人が投資を考え始めた時に、投資は危険なんじゃないか、資産がかえって減るんじゃないかと懸念することがよくあると思います。投資は危険なものなのでしょうか。

 自分が20年ほど投資をしてきていちばん共感した結論は、バフェットが言っている「投資家は、自らの行動により、株式投資を高度に危険なものにしうる。そして、多くの投資家がそうしている。」ですね。

 投資と言っても、一つのやり方があるわけではありません。優良株に投資するのか新興市場に投資するのか、先進国の国債に投資するのかジャンク債に投資するのか、現金を厚めに持つか資金を借入てレバレッジをかけるか、全然違います。

 自動車の運転が危ないかを考えるのと一緒です。制限速度を守って一般道を昼間に走るのと、夜の首都高を暴走するのではリスクが違いますよね。一概には言えないはずです。

 問題なのは、最初に恐る恐る投資を始めた投資家が、少しづつ儲かっているうちに、だんだん気が大きくなって、無意識のうちにリスクの高い投資に転じていくことです。

 よくよく考えて投資をしていたはずが、取引をしないと損する気になって毎日取引をするようになる、取引量も多くなる、値動きの激しい銘柄に手を出すようになる・・・。そして、暴落に巻き込まれて、全財産を失って市場を去っていきます。投資は危険だ、二度とやらないと言い残して。

 危険なのは投資ではなくて、投資家の心理です。初心を忘れず警戒心を保てれば、投資は危険なものではありません。まあ、実際には心理をコントロールするのが難しいんだが。投資家の永遠の課題ですね。