働くキャッシュカウ

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与党税制改正大綱決まる

 今週は米国のFOMCに続いて、与党税制改正大綱が発表され、イベント続きの一週間になりました。

 

 税制改正大綱は、ここ数年よりも本格的な改正となり、取りまとめがずれ込みました。防衛予算の増額を賄うための財源をどうすべきかが注目を集めていますが、投資関係でも大きな改正がありました。

 

 まずはNISAの大幅拡充が決まりました。制度と非課税期間が恒久化され、株式への投資枠は年間240万円、投資信託の積立枠は年間120万円へ拡大されました。合計では、株式の投資枠が1,200万円、投資信託の積立枠が600万円に決まりました。

 

 これは大きいですね。自分は一般NISAを利用してきましたが、投資可能額が倍増となります。再来年からはフルに利用して年間240万円をNISAを通じて株式に投じるつもりです。ただ、積立も併用できるようになるので、市況を見ながら投資信託への投資も考えていきたいと思います。

 

 しかも、投資枠は取得価額で管理されるので、売却して枠が空けば、また追加で投資できるんですよね。現在のNISAは売却してしまうと枠が復活しないので、使いやすさが大きく向上します。期待以上の税制改正となりました。

 

 あと気になったのは、相続税の課税時に持ち戻す贈与が過去3年から7年に拡大されることです。子供に資産を残すのであれば、早い時期から贈与していかないといけなくなりそうです。

 

 投資税制と相続税制は大きな改正になるので、今後しばらくは改正されないように感じます。今回の改正を詳しく研究してみたいと思います。