働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

AOI TYO 売@690円

 週末から国内でも新型コロナウイルスが本格的に感染し始め、日本企業の業績にも影響を与えそうだと報じられています。現実には新型コロナウイルスがなくても日本企業の業績は減速し始めており、株高も長くは続かないのではないかと感じています。

 市場の調整に備えてポートフォリオの縮小を検討してきましたが、ちょうど週末にAOI TYOがリリースを出し、会計システムの減損と投資有価証券の減損で22億円の特別損失を計上すると発表しました。これにより年間10億円の利益を吹き飛ばし、赤字転落の業績予想となりました。

 AOI proに初めて投資してから4年近く経ちますが、TYOとの合併で株価が吹き上げた後、年間配当20円への減配、自社株買いの中止など悪いニュースが続き、今回の赤字転落に至りました。これまで株価が下がると短期売買で平均取得単価を下げ、値下がりについてきましたが、悪化の傾向が止まらないため、ポートフォリオを縮小する一環としてきっぱりと全て手放すことにしました。

 今朝、680円台で寄り付きましたが、平均取得単価の690円で指値をしていたところ、前場で売れていました。株価はそのまま上昇し、716円で引けました。減損でキャッシュアウトがないため、市場は特別損失を深刻に受け止めなかったのかもしれませんね。自分としては、損失を出さずにきれいに売り切ることができたので、すっきりしました。

 回収した現金は、一部をキープし、一部をAOI TYOよりも高利回りの銘柄に投資して、配当収入の底上げを図っていきたいと思います。