働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

薬王堂 2014年8月中間決算

 薬王堂の中間決算が発表になりました。月次が好調だったので、決算も順調だろうなと思いましたが、良好な決算になっていました。売上、営業利益、経常利益、純利益とも昨年同期と比較してもけっこう伸びています。経営が順調なので、閉店予定を撤回して期末の業績予想を上方修正することもあり得るかと期待していましたが、期末の業績予想は据え置きでした。

 ちょっと驚いたのが、資産が前期末から大幅に増加していたこと。217億円が252億円になっていました。新規出店に伴う建物と商品が増加したほか、現金が増加していました。現金はフリーキャッシュフローによるものなので、心配はなさそうです。

 このまま出店を続けていけば、業績は伸びていくんでしょうね。期末の業績予想のうち、純利益は特別損失の計上予定があるのでどうなるか分かりませんが、このままいけば、少なくとも営業利益と経常利益は上方修正があるのではないかと思います。

 あとは予定配当額が増加しました。年間25円の配当について、東証1部昇格を記念して30円にするということです。今の株価だとだいたい2.3%程度の利回りですね。もう少し高いとうれしいけど、それ以上に、声を大にして言いたいのは、期末一括配当じゃなくて中間配当を導入して欲しいということ。期末まで待たないと配当が全く入ってこないのはちょっと厳しいですね。自分の投資は、配当をいちばん重視しているので。

 中間決算は良好でしたし、これからの成長も期待できるので、保有を継続していきます。輸出株と違って為替の影響がほとんどないので、ポートフォリオのバランスを取るうえでも貴重な存在です。