働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

金融政策決定ラッシュ

 今週も無事に週末を迎えました。来週は、火曜日と水曜日に米国のFOMCがあり、金曜日に日銀の金融政策決定会合があります。米国のFOMCの結果がわかるのは、日本時間で木曜日の朝になるので、木曜日の朝と金曜日の昼に、日米の金融政策が連続して決まることになります。

 昨晩は欧州の金融政策決定会合があり、金融政策自体は据え置いたものの、12月に緩和を見直すと発表し、追加緩和を示唆しました。そのため、今日の世界の株価は大きく上昇し、円安が進みました。欧州の追加緩和は全く注視してませんでした。サプライズだから市場を動かしたのでしょうが。

 さらに、今夜になって中国が預金金利の自由化と利下げを発表しました。今夜のNYダウはまた上昇しそうです。

 世界中の中央銀行が資金を流し続け、もう限界かと思いましたが、さらに突っ込んでいますね。果たしてEXITできるのでしょうか。米国がEXITを示唆しただけで市場が混乱し、結局できなかったことを考えると、いつかソフトランディングできるのか疑問に感じます。

 8月、9月の株価の大暴落で大きな被害を受けましたが、各国の緩和で少しづつ回復しそうです。ただ、このまま緩和を続けていけば、いつかさらに大きな暴落を呼び込むことになると思うので、少しづつポートフォリオを縮小していく方針です。

 来週の日米の金融政策はどうなるでしょうか。米国は利上げはないでしょうが、年内の利上げにこだわっていないと表明すれば、株価は大きく上昇するでしょうね。ただ、各国の緩和で市場が過熱しているので、FOMCとしては12月の利上げの可能性を残すと思います。そのため、今回は利上げしないという単純な決定になるのではないかと思います。それでも株価には若干プラスに働くと見ています。

 日銀は追加緩和はしないのではないかと予想しています。追加緩和として採れる選択肢がほとんどないと言われており、次にやる追加緩和が最後の緩和になると思います。そのため、もし、緩和をして効果が限られると、日銀は市場に対してできることが全くなくなるという状況に置かれることになり、黒田総裁としてはこれを避けたいのではないかと思います。もし、追加緩和をするなら、再来年の消費増税を決定する前のタイミングでしょうね。黒田総裁は財務官僚出身ということもあり、消費増税をバックアップするまで追加緩和を温存するだろうと予測しています。

 結局、日米双方とも現状維持の金融政策決定となるのではないかと思います。日銀の追加緩和見送りは株価を押し下げそうです。その前に少しポートフォリオを縮小できればいいのですが、なかなか上手くいかないんですよね。