働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

2049 VIXベアETN 売@6140円

 今週の市場は好調でした。NYダウは17,000ドルに迫るまで上昇し、日経も17,000円を超えてきました。市場の悲観が薄れていく中で、恐怖指数は下げてきました。

 これにより、できるだけ早く処分したいと思っていたVIXベアETNも大きく上昇し、今週だけで700円以上の上昇となり、平均取得単価の6,060円を上回ってきました。

 今朝、売るべきかどうか非常に悩みました。米国の恐怖指数は16.7で、元々は15ぐらいに下がるまでは待ちたいと考えていたからです。そこまで恐怖指数が下げてくれば、VIXベア ETNの価格は6,600円ぐらいに届くでしょうから、そこそこの利益を上げることができます。1ヶ月以上保有したのだから、利益が出て然るべきだと感じて、心理的には保有継続に賭けたい思いが強かったです。

 その反面、合理的に考えれば、できるだけ早く売ったほうがよいという思いもありました。というのは、このETNにはいくつかの特徴があったからです。

 ・恐怖指数の変化にちょうど反比例するように設計されているという触れ込みだが、実際には変化率は-1になっていない場合が多かった。(上昇は弱く、下落はかなり急だった。)
 ・本来、全く関係ないはずの日経平均の日中の動きに応じて、価格がけっこう大きく変動した。
 ・外貨建ての投資なので、円高により価格が目減りした。
 ・恐怖指数の変化率に反比例する値動きのため、恐怖指数が下げた後に同じだけ上げても、価格は同じ水準まで回復しない。そのため、恐怖指数がいったりきたりすると、価格が下がっていく。

 特に、最後の特徴が大きな逆風でした。このETNを運営している野村の「銘柄固有のリスク」の中でも、長期間の保有には向かない旨明記されていますが、長期的に目減りしていくであろうものに、明日上がるかもしれないと期待して保有を継続することは危険だなと考えました。

 そこで、今朝、思い切って、売却しました。

 ちょこっと利益が出ましたアップ

 恐怖指数が25を超えていた時に投資し、予想通り恐怖指数が下げてきたのに、円高も相まって小さな利益となってしまいましたが、まあ、しかたないですね。

 恐怖指数の下落に自信があれば、VIXベアETNに投資するよりも、日経VIXの先物を売ったほうがよいように思います。信託報酬もないし。

 いずれリベンジしたいと思います。