働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

ホンダ 買@3170円

 昨日、VIXベアETNを売却しましたが、市場全体がようやく回復し始めた中で利益の追求をやめてしまうのは惜しいので、売却した資金で何かに投資しようと考えていました。

 先月、ブログに書いたポートフォリオの分析を読み返してみると、VIXベア ETNとウチヤマHDはできるだけ早く売りたいとしていた反面で、薬王堂とホンダは買い増したいと書いていました。確かに、1月にVIXベアETNに投資しようと思ったとき、ホンダに投資しようとしたのに、大幅高になって諦めたという経緯がありました。当時のホンダの株価は3,500円ぐらいで、安すぎだろうと感じていました。

 あれから2ヶ月近く経過し、ホンダはなんと3,200円を割っています。一時、3,000円も大きく割り込んでいました。

 驚異的な価格です。長年ホンダ株に投資してきた経験から、どう考えても安いと思います。

 ホンダの平成21年度からの6年間の決算短信を改めて見てみたのですが、1株利益の平均は225円ほどでした。上下はあるものの、低かった平成23年度でも117円の利益を出しています。この平均値を使うと、現在の株価はPERで14倍ぐらいですね。

 注目したいのは、1株当たり株主資本です。平成21年度に2,385円だったものが、平成26年度末には3,715円になっています。3,715円のものが3,200円程度で売っているのだから、安いと思うんですよね。

 もちろん、PBR1倍以下の株なんていくらでもあるわけですが、ホンダの場合は、安定的に利益を出しており、今後も、1株当たり株主資本は順調に伸びていくと期待できる点が他と異なります。

 何と言っても、リーマンショックがあった後の20年度でもホンダは利益を出していました。他の自動車会社が軒並み赤字に陥ったにもかかわらずです。めちゃくちゃな円高があっても、世界経済の混乱があっても、利益を出してきたわけです。これが自分のホンダへの信頼につながっています。

 そう考えると、投資先としてはやっぱり魅力的だし、これまで9年ぐらい投資してきたわけですが、再び買い増すべきだろうと。既に評価損があり、安易に買い増すのはリスクを大きくすると充分に理解した上で、増強したいと考えました。

 そこで、大幅に買い増した結果、平均取得単価は3,969円から一気に3,272円に低下しました。けっこう買ったからな。

 上昇してくれば売ってもいいですが、できれば配当を取りたいところですね。株価が下落した場合には保有継続です。

 いい買い物でした。