働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

MMM 売@$107 SPYD 売@$39.4

 SBI証券のHPを見ていたら、MMMのスピンオフが4月1日に決まったと通知が来ていました。スピンオフされると、特定口座から一般口座に払い出されてしまうので、売却時の税金など扱いが難しくなるんですよね。やむを得ず、売却することにしました。

 

 MMMに投資したのは2年ほど前で、$140で買い付けました。株価が下落していて配当利回りも高く、非常に良い投資ができたと思いましたが、その後、巨額の賠償などがあり、株価は暴落しました。配当が受け取れれば、株価の上下は気にせずに投資しているので、スピンオフさえなければこのまま保有を継続したかったのですが、ここで損切りとなりました。

 

 海外投資は分散を徹底しているので、△20%以上の損失となりましたが、大怪我にはなりませんでした。分散の重要性を身に染みて感じます。

 

 MMMの損失を相殺するため、評価益が生じている銘柄を売ろうと考えたのですが、円安が進んでいてうかつに売ってしまうと円ベースの利益が大きくなり、税金も大きくなります。課税を回避するため、NISAで保有しているSPYDを売ることにしました。

 

 SPYDは、4年前にコロナで市場が暴落した時に投資しており、平均取得単価は$31.9でした。こちらは20%以上の売買益となりました。NISAで税金がかからないまま配当も生んでくれていたので、投資としては大成功でした。年末でNISAが満期となり、特定口座に払い出される予定だったので、もう充分かなと考えました。

 

 MMMとSPYDの売却により米ドルの残高がかなり回復しました。今後は米国の長期金利動向を見ながら米国の社債に投資し、ポートフォリオにおける債券比率を高めてリスクを低減したいと思います。

日銀金融政策決定会合 17年ぶり利上げへ

 今日は春分の日でゆっくりしています。祝日はうれしいですね。暖かくなり、春が近づいているのを感じます。

 

 市場の方は今週、日銀、FRBと日米の金融政策決定が相次ぐため、緊迫しています。昨日はまず日銀の金融政策決定会合があり、17年ぶりに利上げを決定しました。短期金利を0%-0.1%に利上げし、長期金利はYCCを廃止して上限がなくなりました。ETFREITの買入も廃止です。

 

 先週、総裁が春闘の賃上げ状況を見て金融政策を判断したいと発言していましたが、その後、各社大幅な賃上げを発表して、利上げの環境は整っていました。さらに、利上げ予定が盛んに報道され、市場も完全に織り込んでいたため、利上げ決定後も市場はほぼ無風でした。

 

 連日、怒涛のリークでしたが、これだけの大きな変更を市場に混乱なく成し遂げたのは、総裁の手腕だと感じます。しばらくは追加の利上げはないでしょうから、日銀の金融政策は市場のカタリストからは外れそうです。投資の観点では、若干ですが預金金利の上昇があると思うので、円のノンリスク資産から得られる収入が伸びてきそうです。

 

 次は明日の朝にFOMCの結果が公表されますが、利下げ回数の減少予想によって米国の長期金利が上昇して欲しいところです。その後は期末配当への意識が高まり、高配当株に資金が集まりそうです。それが終われば、もう4月。あっという間ですね。

新NISAの投資戦略

 市場が過熱しているので、個別の投資を検討するよりも中期的な投資の方向を考えています。特に、新NISAをどう活用していくか考えてきました。

 

 旧NISAは2017年に利用を始めましたが、海外投資を着実に積み増すために海外への投資に限って使うようにしてきました。7年経ちましたが、結果的には大成功でした。当初の目的通り海外への投資を着実に増やすことができましたし、リターンも順調でした。

 

 ただ、今後も続けようと思うと、現在の円安水準で新規の米ドルを調達しないといけなくなります。投資後に円高が進んで為替差損が生じても、NISAでは損益通算ができないため不利になります。また、NISAの海外投資は、配当金に外国税額控除を使うことができないため、この点でも不利になります。

 

 海外への投資を順調に積み増してきており、もうNISAを利用しなくても確実に増やしていけそうなので、思い切ってNISAを海外投資に限定するのを止めることにしました。その場合、新NISAでの投資は、日本株と日本リートが選択肢になってきますが、日本リートだと法人税がかからず、配当金に対する所得税もかからず、本当の無税を実現できるので、より有利だと感じています。

 

 NISAで国内に投資する場合は、配当金の受取を証券口座にしないと無税の恩恵を受けることができないので、近いうちに変更の手続きをとるつもりです。証券会社を変更することもできますが、品揃えと手数料の安さから引き続きSBI証券を使おうと思います。

 

 現在は国内への投資を特定口座のみで、海外への投資を特定口座とNISAで行なっていますが、将来的には国内への投資を削減する一方、海外への投資を積み増して、国内への投資をNISAのみで、海外への投資を特定口座のみで行えるように整理したいと思います。

2024年2月 海外投資配当金

 2月のNY市場は、$38,150から$38,996と順調に上昇しました。米国経済が力強く、利下げ期待が縮小しているものの、FRBは景気をうまく誘導できそうだという期待が高まっています。

 

 今月も海外投資がキャッシュを生んでくれました。

 

 T     $59.79

 VCIT     $141.14

 VCSH   $15.13

 BTI    $217.32

 PFF    $91.59

 TD     $87.64

 ABBV   $55.67

 QYLD   $50.96

 合計   $719.24

 

 昨年は$574だったので、増収となりました。信用で投資しているTDの配当金が純増になっています。日本株の配当金も7万円以上入ってきているので、あわせると18万円以上の収入でした。

 

 それにしても株価が強いですね。自分のポートフォリオも評価益が伸びており、資産額が急激に膨らんできています。高配当株投資なので、評価益は少しづつ増えるのが理想なのですが、ここまで過熱してくるとさらに強引にリスク資産を削減しないと危ないと感じます。

2024年2月 今月のキャッシュ

 今日は休暇を取得して家族で過ごしています。年明けから仕事の負担が激減して、生活を楽しめています。辞令ひとつで人生が激変してしまうので、やはり宮仕えは大変だと感じます。

 

 今月は日経平均が史上最高値を更新し、自分のポートフォリオも評価益を急激に伸ばしています。市場に楽観が広がっているので、今後は暴落もあり得ると見ています。

 

 今月もポートフォリオがキャッシュを生んでくれました。

 

 貸株料          6,628円

 ユナイテッドアーバン  10,745円

 米国優先証券ETF      76円

 アメイズ          59,764円

 合計         77,213円

 

 来月は日銀の金融政策決定会合が注目されます。市場の流れを変える転換点になる可能性もありますね。ユナイテッドアーバンは金融政策の変更に備えて大きく売りましたが、リート市場が落ち着けばまた買い戻したいと思っています。

日経平均市場最高値更新。 コラボス 売@336円

 先週、史上最高値更新に迫った日経平均ですが、昨日、無事に達成し、そのまま39,098円で引けました。836円高と大幅な値上がりになり、お祭りムードで一気に駆け抜けていきました。大納会が33,464円だったので、年初から17%ほどの急激な上昇になっています。

 

 株価の上昇要因としては、長いデフレを脱して明確なインフレになっていること、物価の上昇が賃金の上昇につながりそうなことなどいろいろ言われています。バブルの頃とは異なり、企業業績の裏付けがあるから、まだ割高ではないという意見も目立ちます。

 

 ただ、バブルの頃もそれなりの理屈でまだまだ株価も地価も上がると言われていたので、株価の上昇要因をいくら分析しても正当化はできないと考えています。少なくとも市場に楽観が蔓延しきっているので、暴落に備えていくことが大切になってきていると感じます。

 

 今週は成長性に期待して6年前に大きく投資したコラボスを全株売却して損切りしました。平均取得単価は1,100円だったので、6年かけて70%の暴落となりました。ストック型の成長株だと思って投資したのですが、新たなシステム開発に費用がかかり、全く利益が出ない状況が続いています。一時期優待もありましたが廃止となり、配当も見込めず、ポートフォリオの中では何も産まない不良資産になっていました。

 

 高配当株投資を志向しているのに、航路を守らずに成長株に投資した罰が下ったと感じています。投資は誰からも指図されず、自由に簡単にできる分、自らを厳しく律していかないと大きな報復が待っていると改めて思います。

 

 自分の投資人生でも大きな損失を処理した時に、日経平均が史上最高値を更新するという印象的な週となりました。

 

 それにしても、前回の高値は34年以上前なので、社会は大きく変わりましたね。まだ子供でしたが、あの頃は日本も元気で明るい未来が待っていると思っていました。青春時代の間、ずっと社会も経済も右肩下がりになるとは思っていなかったですね。

 

 結局、経済も株価も先行きを予想することには意味がないので、航路を守ってリスクに備えながら地道な投資を続けたいと思います。

日経平均史上最高値目前。日本株を売却しました。

 週末は休暇をとって、家族で旅行していました。株価の高騰が続いていて日経が史上最高値を更新するかもしれないと思い、電車の中で市場を見ていましたが、週末は寄付から力強く上昇し、残り50円のところまで迫りました。

 

 市場の過熱感が強すぎるため、リスク資産を削減しようと複数銘柄を売却しました。

 

 前日に続いて特種東海製紙を大きく売ったほか、小松ウォール工業、明治電機工業、artience、セブン銀行の持高を少しづつ減らしました。いずれもかなり大きな利益率となり、小松ウォール工業は80%ほどの売却益を実現しました。

 

 さらに、日経平均とは逆にリート指数が軟調になっているので、日銀のマイナス金利解除に備えて、ユナイテッドアーバンの持高も減らしました。金融政策の変更があればリートはもう一段下げてくると思うので、その場合には買い戻したいと考えています。

 

 最後に、実現した利益を利用して、大きな評価損を抱えているコラボスを一部損切りしました。最初の投資から株価は70%ぐらい下げていますが、企業として利益を出せておらず、この先も配当を生む可能性がほとんどないので損切りしました。高配当株投資を志向しているのに、成長株に手を出したのが失敗でした。明確なミスだったと感じます。

 

 市場に楽観が蔓延しているので、週明けからも日本株を売ってリスク資産を削減したいと思います。配当金も減ってしまうのは痛手ですが、機を見てまた投資していけばいいので。