働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

日銀金融政策決定会合 17年ぶり利上げへ

 今日は春分の日でゆっくりしています。祝日はうれしいですね。暖かくなり、春が近づいているのを感じます。

 

 市場の方は今週、日銀、FRBと日米の金融政策決定が相次ぐため、緊迫しています。昨日はまず日銀の金融政策決定会合があり、17年ぶりに利上げを決定しました。短期金利を0%-0.1%に利上げし、長期金利はYCCを廃止して上限がなくなりました。ETFREITの買入も廃止です。

 

 先週、総裁が春闘の賃上げ状況を見て金融政策を判断したいと発言していましたが、その後、各社大幅な賃上げを発表して、利上げの環境は整っていました。さらに、利上げ予定が盛んに報道され、市場も完全に織り込んでいたため、利上げ決定後も市場はほぼ無風でした。

 

 連日、怒涛のリークでしたが、これだけの大きな変更を市場に混乱なく成し遂げたのは、総裁の手腕だと感じます。しばらくは追加の利上げはないでしょうから、日銀の金融政策は市場のカタリストからは外れそうです。投資の観点では、若干ですが預金金利の上昇があると思うので、円のノンリスク資産から得られる収入が伸びてきそうです。

 

 次は明日の朝にFOMCの結果が公表されますが、利下げ回数の減少予想によって米国の長期金利が上昇して欲しいところです。その後は期末配当への意識が高まり、高配当株に資金が集まりそうです。それが終われば、もう4月。あっという間ですね。