働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

日経平均市場最高値更新。 コラボス 売@336円

 先週、史上最高値更新に迫った日経平均ですが、昨日、無事に達成し、そのまま39,098円で引けました。836円高と大幅な値上がりになり、お祭りムードで一気に駆け抜けていきました。大納会が33,464円だったので、年初から17%ほどの急激な上昇になっています。

 

 株価の上昇要因としては、長いデフレを脱して明確なインフレになっていること、物価の上昇が賃金の上昇につながりそうなことなどいろいろ言われています。バブルの頃とは異なり、企業業績の裏付けがあるから、まだ割高ではないという意見も目立ちます。

 

 ただ、バブルの頃もそれなりの理屈でまだまだ株価も地価も上がると言われていたので、株価の上昇要因をいくら分析しても正当化はできないと考えています。少なくとも市場に楽観が蔓延しきっているので、暴落に備えていくことが大切になってきていると感じます。

 

 今週は成長性に期待して6年前に大きく投資したコラボスを全株売却して損切りしました。平均取得単価は1,100円だったので、6年かけて70%の暴落となりました。ストック型の成長株だと思って投資したのですが、新たなシステム開発に費用がかかり、全く利益が出ない状況が続いています。一時期優待もありましたが廃止となり、配当も見込めず、ポートフォリオの中では何も産まない不良資産になっていました。

 

 高配当株投資を志向しているのに、航路を守らずに成長株に投資した罰が下ったと感じています。投資は誰からも指図されず、自由に簡単にできる分、自らを厳しく律していかないと大きな報復が待っていると改めて思います。

 

 自分の投資人生でも大きな損失を処理した時に、日経平均が史上最高値を更新するという印象的な週となりました。

 

 それにしても、前回の高値は34年以上前なので、社会は大きく変わりましたね。まだ子供でしたが、あの頃は日本も元気で明るい未来が待っていると思っていました。青春時代の間、ずっと社会も経済も右肩下がりになるとは思っていなかったですね。

 

 結局、経済も株価も先行きを予想することには意味がないので、航路を守ってリスクに備えながら地道な投資を続けたいと思います。