働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

VCSH 買@79.5$

 昨日は米国の統計が好調で、先週のイェレン議長の議会証言とも相まって、3月の利上げ観測が広まり、急激に米国金利が上昇する場面がありました。

 2年前に、Vanguardが日本で投資できるETFを一気に拡大するというニュースがあり、当時、その中でも社債ETFが魅力的だとこのブログに書きました。ただ、まだSBI証券が海外株について特定口座に対応しておらず、現実に投資するのは難しいと感じていました。

 その後、SBI証券が海外株にも特定口座を適用することになって、環境は整ったものの、米国の利上げが非常に緩やかで金利が上昇せず、利回りを考えるとなかなか債券ETFの投資に踏み切れませんでした。

 それが昨年後半のトランプ大統領の当選以来、米国金利が急激に上昇してきたので、ずっと投資したかった社債ETFに投資する機会を窺ってきました。そして、昨晩、金利が上昇し、社債ETFの価格が下落してきたので投資に踏み切りました。

 ようやく買えましたアップ

 振り返ってみると2年も欲しいと思って、ずっと耐えてきたんだなー。

 さて、Vanguardの社債ETFは何がそんなに魅力的なのでしょうか。

 まず、投資先を社債に絞っている点です。債券ETFは、投資対象に国債や公債などが混ざるものが多く、この場合、安全性が高まる反面、利回りが低くなります。その点、Vanguardの社債ETFだと、比較的高い利回りを確保できます。

 次に、長期社債を対象にしたVCLT、中期社債を対象にしたVCIT、短期社債を対象にしたVCSHと償還期間に応じて3種類のETFが用意されている点です。一般に、債券投資は償還期間が長期になるほど利回りが良くなる反面、金利が上昇した際の価格の下落が大きくなります。そのため、金利の上昇局面では短期の債券に投資すると、価格の下落リスクを小さくすることができます。

 最後に、信託報酬がめちゃくちゃに安いこと。2年前にこのブログに社債ETFについて書いたとき、信託報酬が0.12%で安いと書きましたが、VanguardはETFの規模が大きくなると信託報酬を下げるため、現在、0.07%になっています。すさまじい安さです。日本の投資信託とか、もはや比較対象にならないですね。

 2年間の思いを込めて、魅力をいろいろ書きましたが、米国は利上げ局面にあるので、今回は短期社債に投資するVCSHに投資しました。1年から5年の投資適格社債が投資対象となります。利回りは2.1%です。ちなみに米国長期金利は2.5%でした。

 仮に、3月と6月にFOMCが連続して利上げするようなサプライズがあれば、長期金利は一気に上昇すると思うので、その場合にはより償還期間の長いVCITに投資しようと思います。

 時間はかかっていますが、これで米ドル預金、米ドルMMF、米ドルFX、米ドル社債ETFとかなり多様な形で外貨建て資産を積み上げることができました。今後はより利回りの高いものも取り入れながら、米ドルを生んでくれるキャッシュカウを集めていければと思います。

 昨日の投資は本当に大きな一歩でした。良かった。