働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

ホンダ 2014年9月中間決算

 金曜日に日銀の追加緩和で市場がめちゃくちゃに動いたので、今さらな感じもしますが、週末で時間があるのでホンダの中間決算を見てみました。

 通期予想の下方修正がヘッドラインで出ていましたが、中間決算については売上、営業益、純利益とも昨年よりも伸びていますね。フリーキャッシュフローも伸びていて、上期についてはそれほど悪くなかったのではないかと思います。通期では販売台数が減少するものの、円安で補い、営業利益は据置きになっていました。1株当たり利益の予想は332円から313円に下方修正です。

 下半期の為替をドル105円、ユーロ135円と予想しており、通期ではそれぞれ104円、137円で試算しています。金曜日の円安で相当為替が変動しており、このままだと通期ではドルは107円ぐらいになるではないでしょうか。そうなると業績の上昇修正が期待できるのではないかと思います。

 為替の影響で包括利益も伸びており、計算するとPBRが1倍を割れていますね。ホンダへの投資歴はもう7年以上にはなりますが、利益剰余金はずーっと安定的に増えているんですよね。その反面、株価は2000円から4000円の間を往復しており、長期的に見ると割安感が増してきていると感じています。これがホンダを買い増している一因です。

 円安株高の流れがしばらく続きそうなので、ホンダは当面、保有を継続し、配当を得ながら業績の上方修正を待ちたいと思います。株価がオーバーシュートしてくれば少しづつ売却していくつもりです。

 今後もホンダにはがんばってほしいですね。飛行機の販売も本格化してくるでしょうし。欲を言えば、株主優待を抜本的に改善して欲しいところですが、まあ、健全な財務とおもしろい商品開発を継続してくれればそれがいちばんです。