働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

九州電力 2016年12月第3四半期決算 増配へ

 今日は九州電力の第3四半期決算の発表がありました。最近は市場の過熱を警戒してポートフォリオを縮小していますが、九州電力は持株を減らさずに大勝負を続けています。

 決算発表が先行した中国電力四国電力北陸電力は業績がかなり悪化しましたが、九州電力原発が稼働していることもあり、そこまで悪くならないだろうと思っていましたが、結果は。。


 非常に良かったですアップ

 まず、未定としていた期末配当の発表がありました。年間10円です。優先株は3.5%配当で、発行時の条件どおりでした。

 まあ、年間20円は出す余力があると思っていたので若干がっかりですが、前期とは異なり、おそらく利益剰余金から出せるでしょうから、利益を上げて株主に配当できる、まともな企業に再生しつつあります。

 続いて、業績ですが、第3四半期までの累計で、営業利益は1231億円、経常利益は1039億円、純利益は855億円でした。1株当たりでは174円です。

 中間期までの累計では、経常利益が1003億円、純利益が814億円でしたから、第3四半期のみを見ても、無事に黒字で通過しました。秋は電力需要が低迷すること、原発が定期検査に入っていたことを考えると、これはかなりの好業績です。

 通期予想は、従前どおり経常利益が750億円、純利益が600億円で据え置きでした。通期予想は中間決算の発表時に出されましたが、中間決算は純利益が814億円でしたから、下半期は214億円の赤字を想定していたことになります。しかし、第3四半期を黒字で通過したので、通期業績は確実に上方修正になると思います。第4四半期は後半から原発が2基体制に復帰する上、冬の電力需要があるので。

 純利益が1000億円を若干下回るぐらいまで伸びてもおかしくないと思いますね。そうなると、現在の時価総額は6031億円なので、6年で回収できる投資ということになります。

 これは株価安すぎだわ。。

 中間決算時に株価が900円台で、なんでこんなに安いのかわからないと感じましたが、その後、業績の改善を受けて株価は1200円台まで上昇してきました。それでも、今回の決算を見ると、まだまだ安いですね。

 しかもまだ玄海原発が動いていないので、今後、再稼動を果たせば、1000億円の優先株ぐらい遠くない将来に買い戻せそうです。

 次のカタリストは2月後半の川内2号機の運転再開かな。玄海原発再稼働の地元同意や司法判断も控えており、財務の改善と豊富なカタリストで株価は追い風を受けそうです。

 今年もいいことありそうだな音譜