働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

九州電力 2015年6月第1四半期決算

 週末に九州電力も決算を発表しました。

 決算はポジティブサプライズがありました。なんと黒字転換していましたアップ

 燃料費が下がって業績を下支えするだろうとは思っていましたが、電気料金の引下げが期ずれして売上の調整減がなかったために、利益が生じたようです。他の電力会社も黒字転換したところはありましたが、九州電力原子力発電所に対する依存度が高いので、再稼動なしに黒字にはならないだろうと思っていました。これから原子力発電所の再稼動があれば、業績を急激に引き上げていくでしょうから、そのスタート地点が黒字というこで、期待できそうです。

 なお、早ければ8月10日に川内原発1号機を再稼動することも発表になりました。もうすぐですね。その後、遠からず川内原発2号機の再稼動になると思います。続いて、玄海原発の審査に入ることになりそうです。

 決算で興味深かったのは、業績予想です。従来から売上しか公表していませんでしたが、売上を上方修正しました。これは地味ですが、非常にいい傾向です。また、中間決算の予想については営業利益、経常利益、純利益を、川内原発1号機の「発電再開後の運転状況を確認した上で、速やかにお知らせします」とのことです。ということなので、中間決算の業績予想は再稼動後、そう遠くない時期に発表になりそうですね。

 8月に原発を再稼動しても、実際に発電して中間決算に貢献するのは、1か月程度しかなく、あまり劇的な改善は見込まれそうにありませんが、2号機も再稼動すれば、通期ではかなりの改善がありそうです。

 いずれにしてもさまざまなニュースが連続的に報道され、ほぼ全てが株価の上昇に寄与していくでしょうから、今後も期待できそうです。自分は株価がどれだけ上昇しても、復配までは売らずに引っ張るという方針で投資したので、忍耐強く保有を継続していくつもりです。