働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

川内原発 運転差止め仮処分棄却

 昨年のちょうど今頃、川内原発の運転差し止めを求める仮処分が地裁で却下されるだろうと考え、判決が出る少し前の時間に九州電力に新規で投資しました。その後、川内原発の再稼働が進み始めたのを見て、夏に一気に買い増して大勝負に出ました。業績が回復して復配すれば株価も上昇するだろうし、株価が上がらなくても、高い配当が入ってくればそれもいいと考えたので。

 九州電力に投資を始めてから、あっという間に1年が経ちました。絶対に安くなるわけがないと考えていたわけですが、なんと株価は1,000円を割り込みそうな水準に下げていました。先月の関西電力高浜原発の運転差し止めの仮処分が認められるというネガティブサプライズがあったためです。まさか運転中の原発を止めるとは思っていませんでした。これで関西電力の株価は暴落しましたが、九州電力の株価も大きく下げました。

 そして、今日、九州電力の仮処分決定が高裁で争われ、無事に棄却されました。先月の高浜原発の決定があるまでは当然棄却されるだろうと思っていましたが、その後、万が一もあり得ると考え、今日は株価に注目していました。10時半を過ぎたあたりで、株価が急激に上昇し始めたので、高裁の判断についてまだ報道されていませんでしたが、ああ、勝ったんだなと思って、ほっとしました。終値では1,100円を回復しました。

 これで、次のカタリストは再び復配に戻ります。先月の権利落ち前に復配を発表するかなと思っていましたが、恐らく、高浜原発の仮処分があったので、発表を控えたんでしょうね。従業員に対する賞与の復活や採用数の増加など経営の正常化を進めているので、復配は高い確率で実現すると見ています。前期の決算発表が4月下旬なので、4月中には明らかになると思います。随分待たされましたが、いよいよです。

 今回の仮処分の棄却を受けて、今年中は川内原発は稼働を継続できそうです。そうなれば、たぶん今期も黒字は確保できると思います。その間に、玄海原発の稼働が進めば、更なる業績改善が期待できます。そのため、評価損が膨大な額になっていますが、保有を継続する方針です。

 とりあえず、既に前期末の権利日を通過したので、復配があれば配当が入ってくることになります。楽しみだな。