働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

薬王堂 2016年2月決算 増配へ

 昨日、薬王堂の決算が出ました。前期は全期間を通じて月次売上が非常に良かったので、決算にも期待していましたが、かなり良かったですね。

 売上は669億円で、16%の増加でした。月次売上の伸びと一致していました。経常利益は30%以上増えて、29億円、純利益は50%以上増えて、18億円となりました。1株当たり利益は、270円、現在の株価3,120円で計算すると、PERは11.5倍です。

 この株価水準はかなり安いと思います。薬王堂の株価はもう1年以上、2,000円代後半から3,000円代前半を行ったり来たりしていましたが、その間も企業としての急激な成長が続いており、株価が成長に追いついていない感じですね。今後、市場が成長を認識すれば、株価が適正水準に上昇すると見ています。

 営業キャッシュフローもちゃんと出ています。薬王堂は単体決算なので、財務諸表も簡単なのですが、本業に集中しているのが感じられますね。借入金が10億円ほど増えていますが、これだけ店舗を増やしていれば、しかたないことだと思います。

 配当は30円から増配し、前期は45円にするということです。年明けの業績上方修正の際は40円にすると発表していましたから、意外でした。配当性向上も無理をしておらず、成長による果実として受け止めたいと思います。支払いは5月30日です。

 来期の業績予想は、売上が10%ほどの増加で740億円。純利益は8%増えて19億円、1株当たりは293円です。既に今期3月の月次売上は発表されており、14%増でした。新規出店も3店舗あり、会社側予想はかなり低く見積もっていると感じています。いずれ業績上方修正がありそうですね。

 薬王堂は無理をせずにきれいに成長を続けており、将来的な株価の上昇には自信があります。今回の決算発表前にも買い足そうかと思ったのですが、これ以上ポジションを拡大するのは危険だなと考えて、思いとどまりました。ただ、大勝負をかけてもいいぐらいの企業だと思いますね。

 とりあえず、増えた配当を5月に受け取るのを楽しみに、保有を継続していきたいと思います。まだ数年は投資を続けたいと考えています。