働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

日本バルカー 2016年9月中間決算

 今週は中間決算の発表が相次ぎました。円安が進み、日経平均も順調に上昇しています。下げて始まると日銀の大量買付けで後場には上げてくるので、結局、下がらない状況になっていますね。

 自分のポートフォリオでは日本バルカーの中間決算が出ました。売上が伸び、営業益は20%増と大きく増えていました。経常益も伸びましたが、純利益は20%減でした。中間配当は変わらず6円。期末の業績予想は修正なしで、現在の配当利回りは4.2%です。

 営業利益、経常利益が伸びているのに、純利益が減っているのは、法人税等調整額の影響が大きいですね。法人税等調整額は、実際に支払った法人税と当期の利益から支払うべき法人税の差額を調整しているもので、長期で考えると、双方とも同じになります。結局、いずれ支払う法人税なので、これによる純利益の減少であれば、特に心配はなさそうです。

 その他、財務諸表を見ていて思ったのは、この企業は有利子負債が55億円弱に対して、現金が54億円弱あるんですね。事実上の無借金です。

 自分が日本バルカーに投資したのは、配当利回りが良かったからです。非常に創立が古く、堅実な製造業で、このまま安定的に配当を生んでくれればそれでいいと思っています。

 急激な成長や株価の上昇はありませんが、やっぱりいい企業ですね。投資を少し減らそうかと思ってきましたが、逆に増やしてもいいかな。