働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

バフェットからの手紙 2016

 今年もバフェットからの手紙が公開されました。メディアでは、ヘッジファンドの手数料を辛辣に批判していると報じられていました。

 バフェットからの手紙は、バークシャーハザウェイの経営報告なので、毎年、前半は業績について説明し、後半で投資全般に対する助言や所感を述べるスタイルになっています。

 今年の投資への助言は、オンラインで長期的な賭けができるサイトの紹介から始まり、バフェット自身が、ただ座ってインデックスファンドに投資している素人がプロの運用者に勝つという賭けをした話になっています。結果として、バフェットはこの賭けに勝ち、プロの投資による手数料の高さを批判するという流れでした。

 市場平均を上回るファンドマネージャーは少ない上、運用手数料がかかる分、さらに不利になります。そのため、大口投資家にも小口投資家にも低コストのインデックスファンドへの投資を勧めています。

 ただ、金持ちほど、金を出せばよい投資の助言を得られると錯覚して、手数料を垂れ流していると嘆いていますね。これについて、格言を引用し、「金のある者と経験のある者が出会うと、経験のある者は金持ちになり、金のある者には経験だけが残る」としています。むしり取られてしまうわけです。

 投資の世界では、必ず勝つということはありません。勝てそうだとアピールしている他人は相手にせず、あくまでも自己責任でやっていく必要があります。当たり前のことですが、バフェットからの手紙を読むといつも原点に戻れる気がしますね。