働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

JT 2020年12月決算 今期減配へ

 JTが前期の決算を発表しました。工場閉鎖と希望退職の募集、減配が大きく報じられました。

 

 改めて決算短信を見たところ、1株当たり利益は175円で、前年の196円から10%ほど減少しました。配当は予想通り154円で、配当性向は88%になります。営業キャッシュフローはきちんと出ています。

 

 今期予想は、1株当たり利益は135円で、配当は130円、配当性向が96%になる予定です。

 

 JTの配当は国の財政収入になっており、予算に組み込まれているため、発表済みの配当を減額することはないだろうと思っていました。前期の配当は予定通り確保されましたが、今期は減配になってしまいました。減益が続いているのでしかたないところですね。

 

 ただ、減配となっても配当130円は、現在の株価2,151円に対して配当利回り6%超になるので、引き続き高配当です。配当性向が上がっていますが、一応利益から配当できる形になります。

 

 今回の減配を見て、高配当株は危ないからやめたほうがよいと感じた投資家も多いようですが、ビジネスに投資している以上は浮き沈みはあるし、増配や減配の可能性は常にあるので、それを踏まえて投資をしていけば、高配当株自体を否定する必要はないと思います。

 

 自分は引き続きJT保有し、配当を得ていこうと思います。