働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

特種東海製紙 買@3,650円・3,610円

 昨日はロシアがウクライナ領に進駐し、日経は460円ほど下げて26,500円割れで引けました。欧米は経済制裁をかける予定ですが、歴史的には経済制裁によって軍事侵攻を止めることができた例はないので、ウクライナ東部はこのまま事実上のロシア領となり、しばらくすれば危機は収束するのではないかと見ています。

 

 一昨日、日経が大きく下げる中で下落率ランキング1位だった明治電機工業に新規で投資しましたが、昨日も下落率ランキングを調べたところ、1位の特種東海製紙が前日終値4,105円から500円ほど暴落して、3,600円になっていました。

 

 業績もよく、業種が地味で、配当と優待も悪くないので、前場で株価が反発してきたところで買い付けましたが、調べていくうちにこの銘柄はかなりの優良銘柄だと感じ、後場にさらに買い増しました。

 

 暴落の原因は株式の売出しを発表したことなのですが、資本取引が連続するので、自分の推測も混じえて簡潔に整理すると、

 

 ・他社が保有している株式を3月上旬に170万株ほど売り出す。オーバーアロットメントで9万株の追加売出し。

 ・150万株の自社株買いを行う。3月中旬から開始し、取得後に消却予定。

 ・株式売出しと自社株買いのうち、120万株は2月24日の立会外で取引する。

 

 売り出す株数が大きいので株価が暴落しましたが、そのうち120万株は自社で引き取り、消却するので、売出は実質的に50万株になります。その後、時間をかけてさらに30万株を自社株買いで吸収することになります。

 

 現在の発行済株式数は1,337万株なので、最終的な売出はごくわずかな割合なんですよね。しかも、既に他社が持っている株を売り出すだけで、新株を発行するわけではないので希薄化は生じず、大規模な自社株買いにより、1株当たり利益は大きな改善が期待できます。

 

 そう考えると、株価が下がる理由がないように感じます。むしろ上がるべきだったのではないかと思います。昨日の10%以上の株価暴落は市場が間違えたのではないかと考えて、多めに投資しました。自分の理解と市場とどちらが誤っているかはしばらく保有してから結論を得たいと思います。