働くキャッシュカウ

財務分析を通じて高配当株に長期で投資し、投資先が生み出すキャッシュを分けてもらっています。

テンプルトン卿の流儀

 今週は休暇も取得して、5連休中です。コロナ感染の広がりと雨のため外出は抑えめにして、本を読んでいます。大量に本を読むとストレス解消になるんですよね。

 小説やエッセイ、実務書、趣味関係と広く読んでいますが、投資に関する本も読みました。テンプルトン卿の流儀です。

 内容としてはシンプルで、同じことが繰り返し書かれています。それは、市場が暴落して買い手がいないときに投資しろということ。
周囲に影響されずに徹底して割安を買っていくバーゲンハンティングの重要性を説いています。

 株価が急落したときに買い向かうというのは、簡単そうですが、実際には自分のポートフォリオにも損失が生じているため、身を守ることを優先して買い向かう余裕がなくなります。それに対しても回答は明確で、ウォール街に血が流れているときこそ最高の買い場、たとえ自分の血が混じっていてもポートフォリオの損失にひるまずに攻めるように勧めています。

 いちばん参考になったのは、危機の持続期間がまとめられた資料。歴史的にネガティブサプライズが起きた時に、株価が回復するまでの日数が記載されていますが、湾岸戦争を除くと10日も続きません。暴落だ、思い切って市場に資金を投じるべきだと感じたとき、考えている時間はほとんどないということですね。

 今年3月のコロナ感染による市場の大暴落もあっという間でしたが、回復も非常に短期間でした。暴落中に資金を投じきれなかったため、ポートフォリオの損失処理よりも新規投資を優先すべきである点、危機は長くは続かないという点は、次の機会に備えて覚えておきたいと思います。